ヒーロー

誰でも一度くらい考えたことがあると思う。

弱い立場の自分が、ムカつく相手をぶっ飛ばしたり、理論攻めで論破して黙らせたり。

ヒーローになった自分を考えたことがあるのではないか？

でも、現実はそうはいかない。
この悪循環を止めたい、現状打破したいと思っても、行動に移せない。

まず、自分にはカリスマ性が無いから、まわりがついて来なければ、茶番。一人相撲で終わってしまう。
次に、失敗した時のリスクだ。報復、立場の悪化、独りよがりと思われて孤立。

だから人は、ヒーローになりたいと思う反面、ヒーローを待っている。

現状をズバッと解決してくれる人
もしもの時、矢面に立ってくれる人

リスクを取らずに、誰かが解決してくれるのを待っている。危険を犯すくらいならこのままでいい。

卑怯に聞こえるけど、誰でも持っている防衛本能とか保身の考えだと思う。自分自身も然り。

しかし、タイミングよく現れたヒーローがその身を挺して、当然のようにあなたを守ってくれるとは限らない。

何かを変えていくきっかけは、やはり自分で作らなければいけないと思う。
俗に言う「NOと言える勇気」。それが無理なら問題を避ける立ち回り方。戦術的撤退。

ヒーローじゃなくてもいい、ヒーローになれなくてもいい。現状を変えるために、小さな一手を打つ。そんな気持ちが必要だと思う。